エンジニアは、一般的にメンタルヘルスリスクが高いとされる職業のひとつです。 エンジニアの仕事であるシステム開発には高い責任が伴うからです。プロジェクトの締め切りや品質に対するプレッシャーが常に存在し、これらの要素がストレスを抱えてしまう原因となります。
とくにSEは障害が発生すれば、深夜でもすぐに対応しなければならないこともある仕事です。いつ連絡がくるのかと心配になり、勤務時間外でも気持ちが休まらない方も多いようです。ほかにも、短納期なのに他社よりすぐれた提案書を作るように要求されたり、企画段階で価格をおさえられたり、システム障害がなおらなかったりなどストレスがたまる環境下に常にさらされています。
結果として、「頭がいたい」「胃がいたい」「なにもする気が起きない」などのストレス症状が出てしまいます。ストレスがたまると、集中力の低下が起こり、エンジニアにとって必要不可欠な能力である判断力や分析力、創造力が落ちてしまいかねません。システムエラーやバグを発見する仕事は精密なものであるため、高い集中力が求められます。ストレスによって仕事の質や効率が低下する可能性があります。
反対にメンタルヘルスの良好な状態は、エンジニアの集中力を高め、仕事の質と生産性を向上させてくれます。ストレスや不安などの精神的な負担が軽減されることで、効率的に仕事に取り組むことができます。まずは自分自身のメンタルと向き合い、ストレスの原因や心の不調に気づくことからはじめましょう。